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モノクロ現像入門−準備編 フィルム現像に必要なもの−用品編 |
10/11/01
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現像タンク&リール
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(本文中のお奨め品セットの場合) |
このリールにフィルムを巻き込み、タンクにリールを入れて蓋をしてから現像液を入れます。
現像タンクは大別して二種類に、現像リールの方式で三種類に分けられます。
現像リールによる分類
名称 |
方式 |
お奨め度 |
両溝式 |
リールの両側にある溝にフィルムを巻き付けていく方式。 |
◎ |
片溝式 |
リールの両側にある溝にフィルムを巻き付けていく方式。 |
× |
ベルト式 |
リールには溝がなく、突起のあるベルトと |
× |
人により、推奨するものが違っているようです。
例えばタンクの場合は、ステンレスタンクとプラスチックタンクの場合で
撹拌の方法が異なります。
プラスチックの場合、タンクを置いたままで中のリールを回転させるのに対し、
ステンレスの場合はタンクを持って振るという違いがあるため、
プラスチックの方がいいという意見もあります。
私個人としては、両溝式のステンレス製リール&タンクをお奨めします。
これは、プラスチックの場合は耐久性に劣る上、保管場所をとるからです。
(写真サークルで色んな人達が使用していた結果ですので、条件が過酷かもしれませんが・・・)
推奨品はこちら!
(数年間にわたる使用結果によります)
現像タンク | エヌ・エヌ・シーまたはISE社製 ステンレスタンク (蓋の部分が樹脂のもの:表題写真参照) |
現像リール | LPL社製 ステンレスリール(表題写真参照) |
現像タンクとリールの組み合わせの会社が異なりますが、
混用しても差し支えはありません。
サイズもほぼ(全くといっても差し支えないほど)同じです。
ステンレスタンクを販売している会社は4,5社あります。
そのうち2社は実質的に全く同じ商品(刻印以外)なので、実質3,4社です。
1社だけ、非常に高価なタンクを販売している会社がありますが、その会社以外について
数年間使用した感想を記します。
現像タンクの商品使用結果
社名 |
蓋の材質 |
使用結果 |
エヌ・エヌ・シー、 |
軟質プラスチックの ようなゴム |
●ステンレスタンクの中で最も安価。 ●蓋の脱着が最も楽なので、女性でも使いやすい。 蓋は薄いので買うときは不安だったが、かなりの本数を 現像しても問題はなかった。 ●液をそそぎ込む際、非常にスムーズに入るため 現像ムラが起こりにくい |
ステンレスタンクC社 |
分厚いゴム | ●ゴムのしっかりとした蓋が付いていて信頼感がある。 但ししっかりしすぎて脱着が大変。また蓋とタンク本体に相性が あるため、複数使うときは組み合わせを考えておく必要あり。 ●蓋は上のエツミ、ISE社他製品と混用することが可能 ▲液をそそぎ込む際に時間がかかる |
ステンレスタンクD社 |
ステンレス | ×上の蓋に付いている爪が3回目の使用で外れたものが出た。 (溶接なので仕方がないとは思うが・・・) 爪が外れると上の蓋を外すのにドライバーなどを 使うことになり大変。 ×蓋がステンレスのため、タンク本体も特殊な形状になり、 上記2種類の蓋とは混用できない。 ×この3種類の中では最も高価。 ●液はスムーズにそそぎ入れることが出来る方 |
ちなみに、上記3社の製品共に、撹拌時に液漏れが起きます。
現像リールの商品使用結果
社名 |
フィルムの押さえ方 |
使用結果 |
LPL社 |
ツメがあり、フィルムの |
ツメで引っかける部分が使いやすい。 他社製品に比べて丈夫で、ゆがみにくく耐久性に優れる。 |
他社 |
フィルムの端を |
フィルムを押さえる方式が針金のため、初心者には少し扱いずらい。 LPL社製に比べて、耐久性で劣る感あり。(柔らかく感じる) こちらの方が安価。 |
リールの耐久性ですが、どちらでも落下すればゆがむことがあります。
私はLPL社製を使用していますが、水道の蛇口に当ててしまいゆがんだものも使っています。
(自分で曲げ直して使えるようにしました)
お買い求めの際、御参考迄にご利用下さい。
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