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モノクロ現像入門−準備編 フィルム現像に必要なもの−薬品編 |
10/11/01
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現像液
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現像液は、フィルムを現像させるものです。
この液の段階で、フィルムに化学反応を起こさせ、像を出させます。
現像液の種類
フィルムの性格や、撮影したときの状況、仕上げの目的により
使用する現像液が異なってきます。
現像液の種類 |
このように仕上げたい |
商品名(例) |
標準現像液(※) | 通常の現像に使う | 富士フイルム フジドールE コダック D-76 Developer 等 |
(超)微粒子現像液 | 低感度のフィルムを使用したときに使用 大伸ばしにしたい時に有効 高感度フィルムの現像には向かない |
富士フイルム ミクロファイン 他 |
増感現像液 | フィルムの感度をフィルム本来の 感度より上げて使いたいとき |
富士フイルム スーパープロドール(SPD)※ 富士フイルム パンドール コダック T-MAX Developer※ 等 |
特殊現像液 | X線フィルムの現像 マイクロフィルムの現像など (通常のフィルムには使用しません) |
富士フイルム レイドール(X線フィルム) 富士フイルム コピナール(マイクロフィルム) |
(※標準現像液のことを微粒子現像液と称し、微粒子現像液のことを超微粒子現像液とする分け方もあります)
(※印の増感現像液は、通常の現像液としても広く使われています)
現像液の選び方ですが、最も無難なのは
使用しているフィルムメーカー純正の現像液を使用することです。
フィルムの箱に現像時間が記されている現像液が、
そのフィルムに最も合った現像液といえます。
慣れてきたら、色々な現像液での現像に挑戦するのもいいでしょう。
同じ目的の現像液でも、製品毎により仕上がりが異なってきます。
富士フイルムのモノクロフィルム&コダックの現像液の組み合わせなどはよく行われています。
粉末タイプと液状タイプ
現像液には粉末タイプと液状タイプがあります。
従来は粉末タイプばかりでしたが、最近は液状のタイプも出てきています。
両方の特徴をまとめると、このようになります。
現像液の種類 |
仕様 |
メリット |
デメリット |
粉末タイプ |
ビニール袋に粉末が入っている | 溶解しない限り長期間の 保存が可能 |
溶解するのが面倒 |
液状タイプ |
ガラスビンや樹脂製ビンに濃縮液が 入った状態で販売されている |
溶解が楽 現像時毎に必要なだけつくれる |
粉末タイプに比べ高価 |
最後に、現像液は他の液と違い、少しでも現像時間が違うと
処理結果が変わってきてしまいます。
最近は現像時間を大幅に短縮させた現像液が普及していますが、
最初は標準現像液や微粒子現像液などの、現像に時間のかかる種類を
選んでおいた方がよいかと思います。
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