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 モノクロ現像入門−長巻フィルムの利用
 長巻フィルムからの撮影用フィルムの作成
10/11/01 updated

長巻フィルムのパトローネへの巻き方

長巻フィルムの巻き方
長巻フィルムのフィルムローダーへの装填
長巻フィルムの箱を開けます。
長巻フィルムは専用の缶の中に入っています。
缶の中で、さらに黒いビニール袋に入った状態で包装されています。
あらかじめ、紙箱から取り出した上で、缶に貼られている
ビニールテープを少しだけはがしておきます。

暗室に入るか、ダークバックの中にフィルムローダーと
長巻フィルムを缶ごと入れます。
フィルムローダーは、予めふたを開けておいて下さい。

ここから先の作業は、全暗下で行います。

詰め替え用パトローネの準備

長巻フィルムをフィルムローダーの中に入れます。
フィルムローダーの中にはめ込む際、フィルムローダーのギアに
フィルムの端に有る穴(パーフォレーション)がかみ合うようにします。

ふたをしっかりと閉じます。
その際、フィルムローダーのギアの部分も閉め忘れないようにします。
ふたがしっかりとはまっていることを確認したら終了です。


詰め替え用パトローネの準備(かしめていないパトローネの場合)

パトローネのふたが開けられるタイプ(かしめていないタイプ)の場合
パトローネのふたを開け、プラスチックの芯にガムテープを巻きつけます。

プラスチックの芯を囲むようにガムテープを貼って下さい。

写真は三菱製紙製のフィルムを現像機で処理した際の
残りのパトローネを分解したものです。

この写真と同じ様にテープを貼って下さい。
なお、写真ではテープの色が白色ですが、
通常の茶色のテープで問題ありません。


詰め替え用パトローネの準備(かしめていないパトローネの場合)

パトローネのふたが開けられないタイプ(かしめているタイプ)の場合

パトローネに残っているフィルムの切れ端が出る様に芯を廻します。
フィルムの芯が出っ張っている方が上とすると、時計回りに少し廻すと
フィルムが出てきます。(廻し過ぎない様にして下さい)


出てきたフィルムに、写真の様にガムテープを貼り付けます。
ガムテープの半分位は残しておきます。

この際、ガムテープを貼るのは写真の通り裏側の面だけです。
反対側の面は、フィルムローダー内のフィルムを接着する際に
貼り付けます。


フィルムローダーへのパトローネの装填・フィルムの接着

フィルムローダーにフィルムを入れます。
用意したフィルムのテープとフィルムローダー側のフィルムを
貼り付けます。

(1)かしめていないパトローネの場合
予めパトローネの芯に貼りついたガムテープを
フィルムローダー内のフィルムに接着します。
接着した後、パトローネの外側部分をかぶせ、
ふたの部分をしっかりとかみ合わせた上でフィルムローダーに
はめこみます。
(2)かしめられているパトローネの場合
写真の通りにします。
この際、ガムテープがパーフォレーションの穴に露出しないように
きれいに貼り付けて下さい。
(パトローネの穴からガムテープがはみ出ていると、
ガムテープの糊の部分がパトローネの斜光幕に付着します。)
フィルムローダーのふたを閉める

フィルムローダーのふたを閉めます。
フィルムローダー内部の斜光幕を開いた状態にします。
この斜光幕が閉じている状態のままパトローネに巻き込むと、
巻き込んだフィルムが傷だらけになり使用できなくなります。

パトローネへのフィルムの巻き込み作業

フィルムローダーのカウンターの数字の通りにフィルムを巻き込みます。
一周ちょうどの場合、36枚撮影できるフィルムが18本取れます。
この巻き方により撮影できる枚数やフィルムの本数に大きく差が出ます。

ちなみに、ステンレスリールを使用したタンクでの現像の場合、
このカウンターの一周に加えて7枚分位で有れば、何とか現像できます。
この場合、フィルムは16〜17本作成できます。
(自己責任にて作業して下さい)

必要枚数分のフィルムを巻き込むと、フィルムローダーの斜光幕を閉じて
フィルムローダーのパトローネ収納部を開き、フィルムを切断します。

この作業をフィルムローダー内のフィルムがなくなるまで繰り返し続けます。


フィルム端部の処理

これで完成です。
特にマニュアルカメラの場合など、カメラに装填する際にフィルムの先端を
切っておく必要がある場合は、予め切って置いてください。

販売されているフィルムの様にきれいに切断する必要はありませんが、
カメラに入っている状態でフィルムの破片が欠けたりしない様、フィルムのかけらが
とがっている状態に切断することは避けてください。

カメラによっては、フィルムの先を切断しなくても使用可能です。

中に何のフィルムが入っているかわかるよう、パトローネにマジックで
書き込んでおくと後々わかりやすくなります。


DXコードについて

フィルムの感度が自動的に設定されるカメラに使用する場合は、
予め使用するフィルムと同じ感度のパトローネを準備するか、
パトローネ部分のDXコードの接点部分にテープを貼り
絶縁した上で、カメラ側で感度を合わせる様にして下さい。

この作業は、くれぐれも自己責任にてお願い致します。
作業手順を間違えると、場合によっては長巻一缶すべてをだめにしてしまいます。
また、この作業でミスをしてもそのことがわかるのは現像した後です。
フィルム代を抑えることが出来るメリットがある一方、そうしたリスクが有ることを承知の上で行って下さい。
後々後悔されないためにも、この作業は人任せにされずご自身でされることをお奨めします。

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