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 クラシックカメラ&セミクラシックカメラ情報
06/03/29 updated


MIRANDA SENSOMAT
with T-type finder


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MIRANDA SENSOMAT

Specifications

Shutter : Manual (1 - 1/1000 Sec.)
布幕横走りシャッターを採用
ストロボは1/45 Sec.で同調。

今はなきミランダカメラ製の一眼レフカメラ。

このセンソマートは1970年頃のものです。





ファインダー部分を外した状態

ミランダのカメラは、ファインダーを交換して使用することができました。
普通のアイレベルファインダーの他、表題写真のメーター付きT型ファインダー、
ウェストレベルファインダー等が用意されているなど
当時は結構豪華なシステムが揃っていました。

アイレベルファインダーは、上部が三角形の美しい形をしています。
そのかわり、現在の一眼レフに標準的に付いている
ホットシュー(ストロボを取り付けるところ)は有りませんでした。
(当時は他社品でも、ほとんど付いていませんでしたが・・・)

これに付いてきたファインダーには、メーターが付いています。
このメーターは、ファインダーのプリズム部から光を読みとり、
ファインダー上部の表示部分に測定値を示すものです。
MR9型水銀電池1ヶ使用で作動します。

このカメラの場合、本体側にも受光素子があり、その測定値が
本体側で表示され、ファインダー内で確認することができる様になっています。
確かにファインダーから眼を離した状態で露出を確認することは可能ですが、
何故メーターを2つも用意する必要があるかは?です。
ファインダー取り付け部分に電気接点がなかったせいでしょうか?
実用面は?ですが、このメーター、なかなか目立ちます。
(これが面白くて、衝動買いした位です)

ちなみに、ファインダーの交換方法(必見!)
巻き戻しノブの周辺にあるお天気マークの書かれたリングを回すとロックが外れます。
この状態でファインダーを後ろ側に引くことにより、外すことができます。

ちなみに、"SENSOMAT"の文字の下にあるボタンはシャッターボタンです。
このカメラには、通常の位置とは別に、こちらにもシャッターボタンが付いていて
どちらでも同じように使用することができました。

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マウント部

珍しい外爪式マウント。この写真ではわかりませんが、マウント内部には
ねじ込みの様な模様が付いています。(但し、何か別のレンズが付くというわけではないようです。)

ミラー部分にみられる模様は、受光素子が貼られている部分。

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当時の標準レンズ Auto Miranda 5cm f1.9

当時、他社は既に"50mm"の様に焦点距離をミリで表記するようになっていましたが
ミランダは昔ながらの"cm"表記でした。
フィルター径は46mm。
実際のコートはこの写真ほど美しくはないです。

描写は、思ったよりきちんと写る印象。
もっと甘く写るかと思ったのですが、結構シャープでした。

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デジタルカメラが写真の主流となる寸前に起こったクラシックカメラブームの頃に見つけたものです。
ニコンFやニコマートなどが売れていましたが、ちょっと変わった存在のこれを求めました。
会社自体がなくなっているので、マイナーな存在のせいか、
そこそこ安い値段で購入できました。

● ● ● ●

ミランダの欠点

ここをご覧になってミランダが欲しいと思って頂けた方へ。お求めの前に一応。。。

ミランダのレンズマウント・アクセサリー

このカメラが新型だった頃は、ミランダカメラからも多数のレンズが用意されていましたが
(ソリゴールとかオートミランダとか、沢山のレンズを扱っていました)
現在そうしたレンズの数々を入手するのは難しくなっています。
(デジタルカメラへの移行に伴い手放される方がいらっしゃるので、以前ほどではなくなりましたが・・・。)

アクセサリーもありません。
こうしたかつてのシステムを限られた予算で楽しむ場合、
メインのシステムは別に揃えられるなどされた方が良いかと思います。

ただ、ファインダーを覗く窓の部分に、窓型のねじが切ってありますが
このねじ径は、ペンタックス67用と合うようです。
(ねじ径が合うというだけで、それ以上はなんともいえませんが・・・)
私の場合、アイカップをペンタックスのアイカップMU、アイカップ67を
流用することで使っています。(これで一応使えます)



修理の問題

既に存在しない会社の機種の場合、メーカーには持ち込めません。
また、この頃のカメラの場合、既に部品の保有年数を過ぎており、
既に部品を保有されていないところも多いです。
どこか不具合が発生しても、労わってお使い頂ければと思います。
(ただ、この頃のカメラは完全な機械式のカメラのため、
それなりに費用がかかっても構わないのであればある程度は直せるようです)

私のカメラは、レンズマウントのロックスイッチ部分のロックが弱くなっているため、
撮影中に手が触れるとすぐレンズが落ちそうになります。
(カメラを持ったときにすぐ手に触れる場所にあります)
スナップとかを撮るとき、レンズがしっかり固定されているか注意しながら撮影するのは
結構大変なものです。

こうなった場合は、爪楊枝の様なものをロックスイッチの部分に指して
ロックをすぐに解除できなくすることにより外れにくく出来ます。
(以前このページをご覧頂いた方よりアドバイスを頂きました。ありがとうございました。)

● ● ● ●

クラシックなもの全般にいえますが、こうした古い機械は、製造後の劣化などで
性能が落ちていると考えた方がいいです。
特に露出計部分は、怪しくなっている方が普通と思った方がいいかもしれません。
このカメラも、メーターが2つも付いているにもかかわらず、あまり当てにならず
勘で露出を決めています。
これは別にどのメーカーがという問題ではなく、どこの機種でもいえることです。

他に1台、確実に動くカメラをお持ちの上ででしたら、1台お持ちになられても後悔しないかもという存在です。
皆様も宜しければ1台、好みだけでお決めになったカメラをお使いになってみてはいかがでしょうか。


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