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 モノクロ現像入門−準備編
 印画紙現像に必要なもの−設備編
10/11/01 updated

暗室 / Dark room


暗室について

暗室は、現像作業の現像〜定着の段階で必要です。


暗室専用の部屋を用意する場合

暗室のレイアウトについて、こちらに記します。
実際には、暗室の広さなどにより、ご自由に工夫を行っていただければと思います。


普通の部屋を暗室に使用する場合

専用の部屋が確保できるに越したことはありませんが、とりあえず
全暗(真っ暗)にできる部屋があれば十分です。
例えば、押入の中、雨戸を閉め切った部屋の中、マンションのユニットバス、お手洗いなどの中などで十分です。
「全暗」を要求されますが、フィルムほど厳密な全暗の必要はありません。
「現像が出来る」レベルとして考えるなら、ほんの少しぐらいなら光が漏れていても現像は出来ます。
ただし、そうした光の漏れるところに印画紙をおいておくと、すぐに印画紙が感光してしまいます。

それぞれの環境についてのメリット・デメリット・注意点は下記の通りです。

押し入れ
最も手軽・・・かもしれない。
×
引伸機の高さの問題があり、入らない場合もある。
窮屈。

※:押し入れを机と割り切って、使った方がいいかも。
但しそうすると、台としては高すぎるのが難点。

雨戸(カーテン)を閉め切った部屋の中
スペースが確保しやすい。
(特に、保管場所と現像スペースが同じ所の場合は楽)
×
一部屋しかない場合、暗室の中で暮らしている気分になる。
(薬品の匂いもつくため、何らかの対策が必要)
通常暮らしている部屋だとほこりが出るため、暗室使用時に掃除する必要有り。
暗室使用時、その部屋を他の人が使えない。
※実質的に、夜のみの現像と割り切る必要あり。

窓の外が暗くなるならば、雨戸がなくても現像できる。
夜間でも外が明るい場合、遮光カーテンか、場合によっては暗室カーテンを使用すること。
※個人的には、これが一番楽と思います。

マンションのユニットバス
水道完備のため、水洗までの処理が楽に行える。
×
薬品をこぼした際にユニットバスを変質させる可能性あり(修理費が高くつくので要注意!)
使用するたびに、移動する必要があるため大変。
電気の配線の確保が必要。
当然ながら、現像中は本来の用途に使用できない。
(家族などがいると、嫌がられると思います。)
気密性が高いので、夏場とかはつらいかも。

※:引伸機の大きさにもよると思います。
風呂の蓋に直接引伸機を置いたりしないように!
   個人的には、水洗だけここというのも一つの手段かもと思いますが・・・。


どうしても暗室を用意できない場合

印画紙現像の場合、フィルム現像と違いダークバッグは使用できません。

暗室がどうしても用意できない場合は、“ダークレス”という明室現像用のキットを使用する方法もあります。
これは、小型の引き伸ばし機と、各液を入れるバットの部分が光が通らないように覆われているもので、
明室にて現像の進行具合を確認しながら現像を行うことが出来ます。
ただしこの方法の場合、使用する印画紙が一般のものより感度の低いタイプに限られ、
また引き伸ばしの出来る大きさもキャビネ版くらいに限られるなど、本格的な現像とはいえません。
一般の家庭でも、少しの工夫で暗室は作れますので、できればそちらをお奨めします。
なお、“ダークレス”は、富士写真フイルムの商品名です。
他社からも似た商品が販売されていますが、通常の販売ルートで購入できるものはこれだけと思います。



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