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モノクロ現像入門−準備編 印画紙現像−暗室レイアウト |
10/11/01
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暗室レイアウト/ Layout of Dark room
暗室のレイアウト |
暗室のレイアウトについて、参考までによく見られる3種類の方法を図で記します。 |
暗室のレイアウト(A) |
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一直線上に並べるレイアウトです。 |
暗室のレイアウト(B) |
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L字型に並べるレイアウトです。 |
暗室のレイアウト(C) |
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暗室設置時の注意 | ||||||||
各部分の注意について記します。
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作業台部分 | ||||||||
暗室のレイアウトを決める際に、暗室用品のサイズに注意する必要があります。
引伸機の重量も御確認下さい。特に会議用の折りたたみ式テーブル等の場合、一般的な引伸機(富士B690やラッキー90M-Sなど)でも台がぐらついてしまうこともあります。台所用テーブルでも強度不足の場合があります。出来れば学習机等を流用されるのがベストかと思います。 暗室用品の並べ方については、右利きの人は左から引伸機>現像バッド>停止バッド>定着バッド>水洗の順に並べるのが普通です。 (上のレイアウト図でもその様に記しています。) 左利きの人にとっては逆の方が便利かもしれません。 バッドは出来るだけ引伸機から離して下さい。あまり近いとバッドの薬品がかかり、引伸機を傷めることになります。 バッドについては、作業台の上に置く代わりに流し台の上に並べる方法もあります。 流し台のスペースが広大になりますが、薬液をこぼした際などの影響が少なくてすみます。 また、引伸機の横に多少の作業スペースがあった方がネガシートを置くときなどに便利です。 台板の高さについては、 机としても使える高さにした方がいいでしょう。 引伸しのピント合わせやトリミング作業の際などには台板の前に座って使用します。 台板は黒色がベストです。黒色にする理由は、粉末状の薬品をこぼしたりした時わかりやすくするためです。 また、現像作業中に安全光下でどこに何があるかわかりやすくなるというメリットもあります。 なお、台板の下の棚や扉の部分について黒くする必要はありません。むしろ白い方が清潔に保てると思います。 学校の理科室にある作業台のようなものをイメージされれば良いのではと思います。 作業台の下を棚として利用されるのであれば、扉つきの棚にされた方が良いと思います。 棚の一番上の部分は、引き出しにしておき印画紙の箱が入るようにしておくと便利です。 ただ、ご予算もあると思いますので、扉なしの棚にしたり、また台の下に市販の棚などを入れる形でも良いと思います。 |
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流し台部分 | ||||||||
水洗段階は、明室での処理が前提です。 従って、流しについては別の部屋を利用する形でも構いません。 但し、暗室から流しのあるところまで、水洗前の印画紙を運ぶことになります。 特に大伸ばしをされる場合は、暗室から流しの場所まで苦労せずに通れるようにしておく必要があります。 (例えば暗室が2階で、流しが1階だと大変かもしれません) 流し台については、流し台の底の高さが作業台と同じ程度の高さになる様にした方が作業性がいいでしょう。 (家庭用流しの様に流し台だけ下げる形だと、その分水洗作業時に腰をかがめることになります) 広さについては、出来れば十二分に広い方が使いやすいです。 目安としては、四切のバッドが流しの中に入る程度は欲しいです。 流し部分については、ステンレスの流し台の場合錆びる可能性が大きいです。 (一般家庭用のものは醤油や塩・缶詰でもすぐ錆びます) 但し、業務用のものは一般家庭用のものに比べかなり錆びにくいようです。 厨房用品等を販売しているところ(特に業務用什器・厨房用品の中古を扱っているところ)等で お探しになるのも一つの方法かと思います。 可能であれば、塩化ビニール(塩ビ)製の流しが理想です。 (既製品でなければ、塩ビ製の板から特注で作ってもらう方法もあります) また、床や作業台も耐薬品性の強い物を使用してください。 |
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その他の部分 | ||||||||
電源の容量については、ドラム式の印画紙乾燥機(ドライヤー)を設置するのでなければ、通常の家庭用電源で十分だと思います。
壁の色については、私としては灰色でも白色でも良いと思っています。 白色の方が、セーフライト使用時に光を反射するため良いと思いますが、壁が灰色の専用暗室もあります。 (大学の時の暗室は灰色でした) ドアは二重構造にするのが理想ですが、一般家庭では無理かと思います。 (二重構造にすることにより、作業中の人の出入りが出来るようになり、また万一のトラブルを防ぐことにもつながります) 可能であれば鍵付きのドアにしてください。 また、ドアを閉めた段階で外部からの光が漏れるのであれば、ドア部分に暗室カーテンを張ることにより遮光を行えます。 |
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