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 一からはじめるマニュアル一眼レフカメラの使い方
04/11/14 updated

[撮影中]露出の合わせ方


露出について

きれいな写真を撮るには、ピント以外にも露出というものを合わせる必要があります。
露出とは、カメラのフィルム面に入ってくる光の量のことです。(わかりやすく説明すると、こうなります。)
フィルムに適当な量の光が入ると、鮮やかな写真ができますが、光が多すぎたり少なすぎたりすると
あまりきれいな写真にならなかったり、場合によっては写っていないことにもなります。


露出は、「絞り」と「シャッタースピード」の2つにより決定されます。
「絞り」はレンズの中に壁の様なものを繰り出すことにより一定時間に通る光の量を調整するものです。
シャッタースピードとは光の入る時間を変化することにより光の量を調整するものです。
この「絞り」と「シャッタースピード」の2つを組み合わせることにより、露出を決定します。

シャッターダイヤル部分の形状が違う場合はこちらへ
(PENTAX ME-super/superA/programAの場合)

絞りとシャッタースピードの関係

絞りとシャッタースピードについての解説はこちらで記しています。
・絞りの数値を一段階小さくすると(例:f4→2.8)、光の通る量が2倍になります。
・シャッターの数値を一段階早くすると(例:1/125→1/250)、光の通る量が2分の1になります。
この絞りとシャッタースピードの関係を理解すれば、露出について理解しやすくなります。

例えば絞りがf8、シャッタースピードが1/250の場合と、
    絞りがf5.6、シャッタースピードが1/500の場合、フィルムに入る光の量は同じです。

絞りの数字を大きくする(絞るといいます)と、手前から後方までピントがあった写真になり、
小さくする(絞りを開ける、などといいます)と、ピントを合わせた部分以外はぼけて写ります。

一方、シャッタースピードを速くすると動きのあるものを画面上で止まっているように写すことが出来ます。
シャッタースピードを遅くすると動きを強調することが出来ます。

どの様な写真を撮りたいかにより、絞りとシャッタースピードのいずれか合わせたい方を決め、
その後で正しい露出になるようにもう片方を合わせます。


露出の合わせ方
露出を決めるにはカメラ内の露出計からの情報を元にします。
この情報は、古い機種では針、最近の機種では発光ダイオードや液晶で表示されています。
方式ごとに説明します。
(このページでは露出計が使える機種であることを前提に説明します。
露出計がついていない機種や故障している機種の場合は、この写真情報ページ内にある露出一覧をご参照ください。)

a.針の場合
針が中央に来るように合わせるタイプの機種と、動く別の指針に針を合わせる方式とがあります。
針が中央に来るように合わせるタイプの場合は絞りとシャッタースピードを調整すれば中央にあわせることが出来ます。
指針が動くタイプの機種は、ファインダー内に選択している絞りやシャッタースピードが表示されている機種に多いです。
指針は適正となる値のところに合っており、それに対して絞りやシャッタースピードを動かすことにより別の針を合わせるのです。

b.発光ダイオードの場合

表示
表示の意味
対策
露出オーバー シャッタースピードを速くするか、絞りを絞り込む
→フィルム面に当る光の量を減らす
適正露出 そのままでOK
露出アンダー シャッタースピードを遅くするか、絞りを開ける
→フィルム面に当る光の量を増やす

これはNikon FM10 / RICOH XR-8, XR-8super / YASHICA FX-3super / COSINA C1s, CT1等の場合
Nikon NewFM2 / FM2 / FMも色以外は同等の表示を示しています。

フルマニュアル機(自動露出の付いていない機種)の場合、多くはの三種類の発光ダイオードが付いていて、適性なら、露出が不足していれば−、オーバーなら+が表示されます。
機種によりますが、少しのずれならと他の記号()が表示されたりして、どのくらいずれているかがわかる様にもなっています。
ちなみに、ニコンNewFM2等は+○−の表示が全て赤、ニコンFM10、ヤシカFX-3super等はが緑、+−が赤色です。

“絞り優先自動露出”などといわれる機種の場合は、シャッタースピードが画面の片側に並んでおり、
適正な露出の値のところに発光ダイオードが点灯しています。
自動露出で撮影の場合は、シャッタースピードが遅すぎないように絞りを動かして撮れば問題ありません。
(標準レンズ(50mm)〜広角レンズ(35mmなど、50mmより数字が小さいレンズ)なら1/60秒以上が目安です。
何らかの場合にてマニュアルで撮影する場合は、露出計の値とマニュアルで設定したシャッタースピードの両方の
シャッタースピードのところに表示されますので、ダイオードが一つになるようにあわせて撮ればよいのです。

c.液晶の場合
表示が液晶の機種の場合、バーグラフで視覚的に表示される機種と、+−で表示される機種があります。
バーグラフの場合は、グラフの中央に針(がわりの表示)をあわせると表示されます。
数値で表示される場合は、+−がなくなるように合わせます。
ただ、こうした液晶表示のついた機種は、基本的に自動露出機構が付いています。
(例外もあります。例外の機種についてはb.発光ダイオードの場合をご参照ください)



撮影前
カメラ裏蓋の開け方 フィルムの入れ方 フィルム感度の合わせ方 レンズの付け方・外し方
撮影中
カメラの構え方 ピントの合わせ方 露出の合わせ方 露出補正(自動露出機能のある機種)
撮影後
フィルムの巻き戻し方

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